龍は眠る


書名:龍は眠る (新潮文庫)
著者:宮部みゆき

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

宮部みゆきの超能力者ものだ。
宮部みゆきの小説には、自然に超能力者が登場してきて、うっかりすると世の中にいるんじゃないかと思うくらいだ。
ただ脳天気な人は1人もおらず、超能力者たちはみんなして、悲しみを背負っているのだけれど。

なかでも、いちばん背負っているモノが大きな人が、この龍は眠るに出てくる、稲村慎司と織田直也だろうか。
突然、人の気持ちがどんどん聞こえてきたら、うるさくてかなわないだろう。そりゃ大変だ。笑い事ではない。

そんな大変な人たちが主役なのだが、ハッピーエンドになっているので救われる。
宮部みゆきの小説は、ハッピーエンドは少なく、あったとしてもハッピーへの予感くらいなのだが、この龍は眠るは、きちんと主人公が幸せになっているところまで描かれている。
それというのも、稲村慎司と織田直也という超能力者が切なすぎるからだろうか。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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