食卓の情景


書名:
食卓の情景 (新潮文庫)
著者:池波正太郎

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

昔の人をうらやましいと思うのはあんまりないのだけれど、自然を満喫することと食生活については、うらやましく思うときがある。
現代のほうが、食べたいときに食べられる。いろんな地域の郷土料理といろんな国の料理を食べられるという決定的なメリットを感じているのだけれど、それでも昔の人の食生活をうらやましいと思うことがある。

旬のものを旬の時期に食べること。
手間暇をかけ多料理をごく普通の価格で食べられること。
素材の味を堪能していること。

これだけのことを今味わうためには、かなりの贅沢だろう。

この「食卓の情景」ではそんな、うらやましい食のことがしごく当たり前の毎日の暮らしの中で登場していく。
うらやましい。
そして池波正太郎は、それがうらやましいこととはちっとも思わず、ごく普通のことだと思っているのだ!
それもまたうらやましい。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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