書名:クロスファイア(上) (光文社文庫)、クロスファイア(下) (光文社文庫)
著者:宮部みゆき
自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。
宮部みゆきの作品の中で、最も好きな小説だ。
主人公青木淳子は、心はまったく普通の人で、異能力者(超能力者?)であるが故に、まったく普通の感性で、ある使命感に燃えている。
まったく別の異能力集団と目指すことは同じなのに、訪れる結末は・・・・。
正義感をテーマにしているようだが、そうではないのかもしれない。
ファイアは価値観(感情)を示し、それが交錯(クロス)しているのだ。その材料が正義感なのではないだろうか?
多数と少数とは何か、それはどのような対立を生むのか、少数は多数にどのような影響を与えるのか、つまり民主主義はどういうものかを深く追い詰めたものではないだろうかと思っている。