葡萄の数え方は?

文章を書くときに、助数詞を活用していますか?

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

モノを数えるときに、個(コ)あるいは本だけですませるより、ほかの助数詞を使ってみるとキラリと光る文章に早変わりします。
ささいなことですが、お試しください。

葡萄は、房(ふさ)と数えます。
ただし、粒でなく、粒が固まった、あの単位でです。

葡萄と房とくれば、思い出すのは、名作『一房の葡萄』
有島武郎の小説です。

ぼくはこの小説が好きで、何より、「ぼく」に葡萄をくれた先生が大好きでした。
あらすじは、ある男の子がクラスの友だちの絵の具を盗んでしまいます。
それがばれて先生に言いつけられたのに、先生は優しく慰めてくれ、しかも葡萄を1房くれるのです。
絵の具を取られた男の子は翌日、何もなかったかのようにその絵の具泥棒の男の子を許して、二人は友だちの証として握手をして、それを喜んだ先生が2人に1房の葡萄をハサミで2つに分けて、2人に与えるのです。

という、とんでもない話なのですが、有島武郎の文才により、なんだかとってもいい話、素敵な思い出のようにしか思えないのです。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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