大江戸開府四百年事情


書名:大江戸開府四百年事情
著者:石川英輔

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

小気味よい文章が続く。

石川英輔さんという人は、おそらくものすごく頭の切れる人なのだろうと感心した。
しかし、本に著者のプロフィールが載っていない!
インターネットで調べたら、作家だそうだ。
この「大江戸開府四百年事情」のあちこちに理系の匂いがしていたが、理学部の出身だった。
そして、江戸文化研究家らしい。

簡単にいうと、江戸時代の人は別に悲惨な暮らしをしていたのではない。
その証拠の1つが、264年間も同じ政権が続いたということだ。となる。
かといって、江戸時代が天国だとは言っていない。
そこそこに人々は暮らしを楽しんでいたのだという主張なのだ。

後半になると、

大きな幸せは大きな災いも連れてくる、小さな福は小さな災いですむという論理展開が始まる。
それを理系的な論理構成で進めていく。
これがまた小気味よいのだ。
ぼくも同じようなことを思っていたからだ。

最後まで読んで、何かこのような本を読んだ気がしてきた。
そうだ!
簡単便利の現代史―高密度消費・情報社会の行方だ。
この2冊が双璧だ!

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