大富豪同心 八巻卯之吉放蕩記


書名:大富豪同心 八巻卯之吉放蕩記
著者:幡大介

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

時代小説は娯楽小説であり、中途半端な教養を求める必要はない。
おもしろいかおもしろくないか、登場人物に感情移入できるか出来ないかだけで判断すればよい。

そして、所々に作家の歴史的知識が隠れ忍んでいるとなお良い。
そんな理想的な娯楽小説が、大富豪同心。

札差しの3男坊だから、お金は使い放題。これは筒井康隆の大富豪刑事をしのぐ金持ちさ!
そして、弱い。それもいい。その弱さが凄みを呼んで、侠客の大親分が手下になっていくのもいい。
何せ、目を開けたまま失神し、それが剣豪の不安を呼ぶなんて!

本人はちっとも活躍しないのに、評判が評判を呼ぶのは、ラッキーマンのよう。
大富豪同心には、あらゆる娯楽小説の醍醐味が詰まっている。

ところで。
斬り合いをした日本刀はゆがんでしまって、元の鞘には収まらないってホント?
気になる。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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