原稿を書く担当者を決める

世相史という言葉を耳にするようになりました。時代時代を独自の視点で切り取って読み解いた文書です。
この世相史、どうやって書くのでしょうか? その手法を解説していきます。

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

前回までで、章立て構成が決まりました。
ここに至るまでにかなりの工程を踏んでいます。
そしてようやく原稿執筆の段階に入るわけです。

世相史に限らず、文書作成において原稿執筆という工程は、しょっぱなの作業ではありません。
また、大半の作業でもないのです。
文書作成というのは、構想に約半分の負荷をかけるものなのです。

まあ、話を原稿執筆に戻して。

ここで説明しているのは、グループで世相史を書こうというやり方です。
題材と章立て構成が決まったら、メンバーそれぞれに公正に振り分けます。
振り分けは公平でもなければ、平等でもありません。
メンバーそれぞれの得意不得意に応じて振り分けるようにします。

つまり、分量を均等にすることも、全員が何かしら原稿作成しなければならないということはないのです。
世の中には書くのは苦手だがチェックだけは得意という人がいるからです。

書けそうな人に分担してもらいます。
世相史をグループで書く場合、書き起こす人と推敲する人。さらに監修者として全体を見直す人。
この3工程があると思ってください。
最後の監修者は、一人です。書き起こす人と推敲する人は複数で手分けしてかまいません。

ここで世相史で採り上げる主テーマ(大テーマ)が専門的なもの(一般受けしそうにないもの)および想定している読み手もニッチな層になりそうなものは、書き起こす人と推敲する人は似通った人がよいでしょう。
より深く掘り下げた原稿にするためにです。

それとは逆に、主テーマが一般的なものおよび読み手を選ばないものは、書き起こす人と推敲する人は、それぞれの題材に詳しそうな人と詳しそうでない人のように異なる視点で原稿を見ることが出来る人が望ましいものです。
よりすきのない原稿にするためです。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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