暮らしの世相史―かわるもの、かわらないもの


書名:暮らしの世相史―かわるもの、かわらないもの
著者:加藤秀俊

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

能書きによれば、『衣食住、ことば、宗教など、近代化する暮らしの中の「連続と非連続」を的確に捉える新しい庶民生活史の誕生。』となっているので、期待も大きく読んでみたら、庶民生活史というものが難しいことがよくわかった1冊だ。

失敗の原因は、著者の知的水準が高いことにある。何をもって庶民と称するのかは人それぞれに思うところがあるだろうが。
庶民とは その他大多数の人々だと思っている。
この加藤さんは その他大勢の人々とはかけ離れた知識を持っているようで、スタート時点でずれている。
知識を持ちながらも庶民感覚を持ち続ければよいのだけれど、なかなかできないようで。

結局の所、この本は 著者独自の日本文化論に終わってしまっているのだった。
そう思って読めば、いろんな事を調べているので、不満はない。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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